2019年 09月 07日
バゴー大学 ~ 学ぶこと働くこと |
ミャンマーで小さな日本語学校 一誠塾(音楽学校の夢は夢のまま・・・)を始めてから2年が過ぎようとしている。
20代の若者に囲まれ毎日を楽しく過ごしているけれど、若者の一日と私のような爺さまの一日は同じ時間ではないことを切実に感じている。
私の手のひらからは一日 一週間 一ヶ月 一年の時間がこぼれ落ちるように去ってしまうのに、目の前の学生からはそんなことを考えるそぶりも見えないのがくやしい。
若者が人生の持ち時間は有限だなどと余り考えないのが当たり前なのだが、過去の自分を棚に上げてもっと一日一日を大切にしないといけないよ、などと教え諭している。
ところで、
実はミャンマーの教育機関は日本とは全くの別物だ。
永らく軍事政権が続いた影響からか良い表現ではないが教育内容はとてもお粗末で・・・・スミマセン
それでも親たちは我が子に希望を託しお金を工面しながら塾通いまでさせている。
私の学校の隣もそのような塾の一つで平日の夜、休日まで子どもたちが大声で暗唱する声が聞こえてくる。
しかしである。
ここに至り残された道は外国に出稼ぎに行くこと、親もそれを願い子どもはその願いに応え、例えば実習生として日本に行ければ成功者と考えるしかない。
日本でも若者の貧困などという話題が口の端に上るようになったけれど、彼らがお金の為に外国で働く日は来るのだろうか?
ここ数年、我が国で働く技能実習生や介護実習生、外国労働者の話題は尽きないが、外国で働かざるを得ない若者の存在に思いを寄せる社会であってほしいと心から願っている。
私の教室には大学を卒業してから日本語を学び未来を切り開こうという決意を持った青年が集まってくる。
頭脳明晰で良い環境とチャンスに恵まれれば豊かな才能が花開くと思わせる学生も少なくない。
そんな彼らでも家族のために自分の気持ちを通すことが出来なくなることがある。
もっと勉強がしたい!!涙ながらに実習生に応募したと報告を受けることがある。
悔しい!残念無念!
私に出来ることは彼らには誇りと尊厳ある人生を歩んで行ってほしいと祈る事だけだ。
如何ほどの力もない爺さまが、本気でそう思いながらミャンマーの地でうつらうつらと見る夢物語・・・・
ミャンマー国 バゴー市 日本語学校(少しだけ音楽も) 一誠塾 塾長 市 村 節 夫
追伸 夢物語の寝言・・・ 一誠塾 日本人指導者募集中・・・
☆☆☆☆☆☆横浜緑吹奏楽団 機関誌 吹い好い 連載コラムから転載☆☆☆☆☆☆
20代の若者に囲まれ毎日を楽しく過ごしているけれど、若者の一日と私のような爺さまの一日は同じ時間ではないことを切実に感じている。
私の手のひらからは一日 一週間 一ヶ月 一年の時間がこぼれ落ちるように去ってしまうのに、目の前の学生からはそんなことを考えるそぶりも見えないのがくやしい。
若者が人生の持ち時間は有限だなどと余り考えないのが当たり前なのだが、過去の自分を棚に上げてもっと一日一日を大切にしないといけないよ、などと教え諭している。
ところで、
私が住むバゴー市のバゴー大学で時々講義をする事がある。
生徒数は何千人とか一万人とか聞く人によって数が変わるのではっきりってわからない。講義には250名ほどの学生が集まってくれて教師冥利に尽きるのだが、9割は女子学生なのでまるで女子大のようだ。
ミャンマーの大学はどこも同じような状況であるらしく、乱暴に言えば男はあまり勉強しないので高校2年時に行われる大学入学資格試験に受からない、結果として男子学生は少ないということになるのだそうだ。
永らく軍事政権が続いた影響からか良い表現ではないが教育内容はとてもお粗末で・・・・スミマセン
それでも親たちは我が子に希望を託しお金を工面しながら塾通いまでさせている。
私の学校の隣もそのような塾の一つで平日の夜、休日まで子どもたちが大声で暗唱する声が聞こえてくる。
しかしである。
頑張って大学に入り頑張って卒業してもミャンマー国内にはそれに見合う仕事などほとんどないのが現実だ。
日本でも若者の貧困などという話題が口の端に上るようになったけれど、彼らがお金の為に外国で働く日は来るのだろうか?
ここ数年、我が国で働く技能実習生や介護実習生、外国労働者の話題は尽きないが、外国で働かざるを得ない若者の存在に思いを寄せる社会であってほしいと心から願っている。
私の教室には大学を卒業してから日本語を学び未来を切り開こうという決意を持った青年が集まってくる。
頭脳明晰で良い環境とチャンスに恵まれれば豊かな才能が花開くと思わせる学生も少なくない。
そんな彼らでも家族のために自分の気持ちを通すことが出来なくなることがある。
もっと勉強がしたい!!涙ながらに実習生に応募したと報告を受けることがある。
悔しい!残念無念!
私に出来ることは彼らには誇りと尊厳ある人生を歩んで行ってほしいと祈る事だけだ。
如何ほどの力もない爺さまが、本気でそう思いながらミャンマーの地でうつらうつらと見る夢物語・・・・
ミャンマー国 バゴー市 日本語学校(少しだけ音楽も) 一誠塾 塾長 市 村 節 夫
追伸 夢物語の寝言・・・ 一誠塾 日本人指導者募集中・・・
☆☆☆☆☆☆横浜緑吹奏楽団 機関誌 吹い好い 連載コラムから転載☆☆☆☆☆☆
by MINGARANOKAZE
| 2019-09-07 11:36
| 思いつき話